作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
日本標準商品分類番号等
1977年7月
薬効分類名
承認等
販売名
アズノール軟膏0.033%
販売名コード
承認・許可番号
21700AMZ00060000
Azunol Ointment 0.033%
薬価基準収載年月
販売開始年月
貯法・使用期限等
貯法
遮光して、室温保存
使用期限
外箱又はラベルに表示
組成
組成
本剤は300g中、ジメチルイソプロピルアズレン0.1gを含有する。
添加物
精製ラノリン、白色ワセリンを含有する。
性状
性状 | 本剤は淡青色〜淡青緑色の軟膏剤で、わずかに特異なにおいがある。 |
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一般的名称
禁忌
効能又は効果
使用上の注意
副作用
副作用等発現状況の概要
調査総症例784例中、副作用は4例(0.51%)に認められ、いずれも熱感、そう痒感、ヒリヒリ感等皮膚の刺激症状であった。(再評価結果時)
その他の副作用
皮膚注1)
0.1〜1%未満
皮膚刺激感等の過敏症状
皮膚注1)
頻度不明
接触性皮膚炎注2)
注1) 使用を中止すること。
注2) 自発報告のみで報告されている副作用
適用上の注意
臨床成績
各種皮膚疾患に対するアズノール軟膏0.033%の臨床試験成績は、次のとおりである。
| 有効例数/効果判定例数(有効率%) |
湿疹 皮膚炎 | 109/180(60.6) 130/162(80.2) |
熱傷(火傷) びらん性皮膚疾患 潰瘍性皮膚疾患 | 26/29(89.7) 14/16(87.5) 32/37(86.5) |
薬効薬理
抗炎症作用
ジメチルイソプロピルアズレンは皮下及び腹腔内投与により、デキストラン浮腫、ヒアルロニダーゼ浮腫、ホルマリン浮腫(ラット1),2))を、また塗布により、紫外線紅斑(ウサギ3))、クロトン油皮膚炎(ウサギ3))、テレビン油皮膚炎(マウス3))、熱性炎症(マウス4))を抑制する。
ヒスタミン遊離抑制作用
各種ヒスタミン遊離物質によるラット組織のヒスタミン遊離を抑制する。その作用機序は、下垂体−副腎系を介するものでなく、組織細胞に対する直接的な局所作用であると考えられている1)。
創傷治癒促進作用
塗布により、機械的皮膚剥離、火傷等の実験的創傷に対し治癒促進作用を示す(ウサギ3))。
抗アレルギー作用
腹腔内投与及び塗布により受動性皮膚過敏反応を軽減する(ラット1))。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
ジメチルイソプロピルアズレン
(Dimethyl Isopropylazulene)
慣用名
グアイアズレン (Guaiazulene)
化学名
1,4-Dimethyl-7-isopropylazulene
分子式
C15H18
分子量
198.30
化学構造式
性状
本品は暗青色の結晶又は液体で、わずかに特異なにおいがある。
本品は、エタノール(95)、ジエチルエーテル又はクロロホルムに溶けやすく、石油ベンジンにやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。
本品は光により徐々に分解する。
取扱い上の注意
本品の基剤は天然物由来のため、色調や稠度に多少の違いがあります。また、一部液化することもありますが、効能その他に変わりはありません。
包装
アズノール軟膏0.033%:200g(20g×10)、500g
主要文献及び文献請求先
主要文献
1
山崎英正ほか:日薬理誌, 54(2), 362(1958)
2
宇田昭夫:日薬理誌, 56(5), 1151 (1960)
3
中村家政ほか:臨皮泌, 12(7), 769(1958)
4
Caujolle, F., et al.:Cong. Soc. Pharm. France, 9(6), 123(1957)
文献請求先
日本新薬株式会社 学術部 医薬情報課 くすり相談担当
〒601-8550 京都市南区吉祥院西ノ庄門口町14
TEL 075-321-9064
FAX 075-321-9061
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
製造販売元
日本新薬株式会社
京都市南区吉祥院西ノ庄門口町14