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イトプリド塩酸塩錠50mg「TCK」

消化管運動賦活剤

1錠 6.5円

添付文書番号

2399008F1080_1_05

企業コード

400278

作成又は改訂年月

2023年11月改訂
(第1版)

日本標準商品分類番号

872399

薬効分類名

消化管運動賦活剤

承認等

販売名

イトプリド塩酸塩錠50mg「TCK」

販売名コード

2399008F1080

販売名英字表記

ITOPRIDE HYDROCHLORIDE Tablets「TCK」

販売名ひらがな

いとぷりどえんさんえんじょう

承認番号等

承認番号
22000AMX00620000

販売開始年月

2008年7月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
3年

一般的名称

イトプリド塩酸塩錠

禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

組成・性状

組成

イトプリド塩酸塩錠50mg「TCK」
有効成分
イトプリド塩酸塩  50mg
添加剤
乳糖水和物、トウモロコシデンプン、軽質無水ケイ酸、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、カルナウバロウ

製剤の性状

イトプリド塩酸塩錠50mg「TCK」
剤形フィルムコーティング錠
(割線入り)
色調白色
外形
表面
裏面
側面
大きさ
大きさ(直径)
7.2mm
大きさ(厚さ)
3.1mm
重量
120mg
識別コードTU
213

効能又は効果

慢性胃炎における消化器症状(腹部膨満感、上腹部痛、食欲不振、胸やけ、悪心、嘔吐)

用法及び用量

通常、成人にはイトプリド塩酸塩として1日150mgを3回に分けて食前に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜減量する。

重要な基本的注意

  1. 本剤はアセチルコリンの作用を増強するので、その点に留意して使用すること。
  2. 消化器症状の改善がみられない場合、長期にわたって漫然と使用すべきでない。

特定の背景を有する患者に関する注意

妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ラットによる実験で胎児に移行することが報告されている 。

授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ラットによる実験で乳汁中へ移行することが報告されている 。

小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

高齢者

一般に高齢者では生理機能が低下している。

相互作用

併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
抗コリン剤
チキジウム臭化物
ブチルスコポラミン臭化物
チメピジウム臭化物水和物等
本剤の消化管運動賦活作用(コリン作用)が減弱するおそれがある。
抗コリン剤の消化管運動抑制作用が、本剤の作用と薬理学的に拮抗する。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

  1. ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
    血圧低下、呼吸困難、喉頭浮腫、蕁麻疹、蒼白、発汗等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  2. 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
    AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。

その他の副作用

0.1~5%未満
頻度不明
過敏症
発疹、発赤、そう痒感
錐体外路症状
振戦
内分泌
プロラクチン上昇
女性化乳房
血液
血小板減少、白血球減少
消化器
下痢、便秘、腹痛、唾液増加
嘔気
精神神経系
頭痛、イライラ感、睡眠障害、めまい
肝臓
AST上昇
ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇
腎臓
BUN上昇、クレアチニン上昇
循環器
動悸
その他
胸背部痛、疲労感

適用上の注意

薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

薬物動態

血中濃度

  1. 生物学的同等性試験
    イトプリド塩酸塩錠50mg「TCK」とガナトン錠50mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(イトプリド塩酸塩50mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血清中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
    判定パラメータ
    参考パラメータ
    AUC0→12hr
    (ng・hr/mL)
    Cmax
    (ng/mL)
    Tmax
    (hr)
    T1/2
    (hr)
    イトプリド塩酸塩錠50mg「TCK」
    929.08±264.30
    290.28±83.23
    0.84±0.17
    4.34±1.06
    ガナトン錠50mg
    937.62±306.93
    287.98±104.05
    0.82±0.14
    4.29±1.14
    (Mean±S.D.,n=19)
    血清中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

分布

  1. 乳汁移行性
    ラットに14C-イトプリド塩酸塩5mg/kgを経口投与したときの乳汁中放射能濃度は、血清中放射能濃度と比較してCmaxで1.2倍、AUCで2.6倍、T1/2で2.1倍であった。

薬効薬理

作用機序
イトプリドはドパミンD2受容体拮抗作用によりアセチルコリン(ACh)遊離を促し、更にアセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害作用を有しており、遊離されたAChの分解を阻害する。これらの協力作用により消化管運動亢進作用を示す。

有効成分に関する理化学的知見

一般的名称
イトプリド塩酸塩(Itopride Hydrochloride)
化学名
N-[4-[2-(Dimethylamino)ethoxy]benzyl]-3,4-dimethoxybenzamide monohydrochloride
分子式
C20H26N2O4・HCl
分子量
394.89
性状
白色~微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。
水に極めて溶けやすく、メタノール又は酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(99.5)に溶けにくい。
水溶液(1→10)のpHは4.0~5.0である。
化学構造式
融点
193~198℃

包装

100錠(10錠(PTP)×10)

主要文献

1
山田健久ほか.:薬物動態.1994;9(3):327-340
2
社内資料:生物学的同等性試験
3
Y.Iwanaga,et al.:Gastroenterology.1990;99:401-408

文献請求先及び問い合わせ先

辰巳化学株式会社 薬事・学術課
〒921-8164 金沢市久安3丁目406番地
TEL 076-247-2132
FAX 076-247-5740

製造販売業者等

製造販売元
辰巳化学株式会社
金沢市久安3丁目406番地

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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