添付文書番号
2344008F1081_1_06
企業コード
100898
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
872344
薬効分類名
制酸剤
承認等
販売名
炭カル錠500mg「旭化成」
販売名コード
販売名英字表記
Tankaru Tablets “ASAHI KASEI”
販売名ひらがな
たんかるじょう500mg「あさひかせい」
承認番号等
販売開始年月
貯法、有効期間
基準名
一般的名称
沈降炭酸カルシウム
禁忌(次の患者には投与しないこと)
甲状腺機能低下症又は副甲状腺機能亢進症の患者[症状を悪化させるおそれがある。]
組成・性状
組成
炭カル錠500mg「旭化成」
有効成分 | 1錠中 日局 沈降炭酸カルシウム 500mg |
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添加剤 | 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、アラビアゴム末、ステアリン酸マグネシウム |
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製剤の性状
炭カル錠500mg「旭化成」
外形 | 表面 裏面 側面 |
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大きさ | 直径9.5mm、厚さ5.1mm |
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質量 | 580mg |
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識別コード | 251 |
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色・剤形 | 白色・素錠 |
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効能又は効果
下記疾患における制酸作用と症状の改善
胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)
用法及び用量
沈降炭酸カルシウムとして、通常成人1日1~3gを3~4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
特定の背景を有する患者に関する注意
合併症・既往歴等のある患者
心機能障害、肺機能障害のある患者
症状を悪化させることがある。
便秘のある患者
症状を悪化させることがある。
高カルシウム血症の患者
血中カルシウム濃度がさらに上昇し、副作用があらわれやすくなる。
腎機能障害患者
妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。生殖発生毒性試験は実施してない。
授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
相互作用
併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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テトラサイクリン系抗生物質 テトラサイクリン、ミノサイクリン等 | テトラサイクリン系抗生物質の吸収が低下し、効果が減弱することがあるので、同時に服用しないこと。 | カルシウムと難溶性の塩を生成し、テトラサイクリン系抗生物質の腸管吸収を妨げる。 |
経口薬剤 | 併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、慎重に投与すること。 | 本剤の結合作用又は消化管内・体液のpH上昇によると考えられている。 |
大量の牛乳 | milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれることがある。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。 | 機序は不明である。 |
活性型ビタミンD製剤 アルファカルシドール カルシトリオール等 | 高カルシウム血症があらわれやすくなる。 | 活性型ビタミンD製剤はカルシウムの吸収を促進する。 |
ロキサデュスタット | ロキサデュスタットと併用した場合、ロキサデュスタットの作用が減弱するおそれがあるため、併用する場合は、前後1時間以上あけて本剤を服用すること。 | ロキサデュスタットを酢酸カルシウムと同時投与したところ、ロキサデュスタットのAUCinfが低下した。 |
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用
| 頻度不明 |
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代謝異常 | 高カルシウム血症、アルカローシス等の電解質失調 |
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長期・大量投与 | 腎結石、尿路結石 |
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消化器 | 悪心、嘔吐、便秘、下痢、胃酸の反動性分泌 |
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過敏症 | そう痒感 |
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適用上の注意
薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
薬効薬理
作用機序
沈降炭酸カルシウムは不溶性カルシウム剤の一種で制酸作用を呈し、また吸着作用も現すので胃潰瘍及び胃酸過多症に制酸薬として用いる。
沈降炭酸カルシウム1gは0.1mol/L塩酸約200mLを中和する効力がある。
有効成分に関する理化学的知見
一般的名称
沈降炭酸カルシウム(Precipitated Calcium Carbonate)
化学名
Calcium Carbonate
分子式
CaCO3
分子量
100.09
性状
白色の微細な結晶性の粉末で、におい及び味はない。
水にほとんど溶けないが、二酸化炭素が存在すると溶解性を増す。
エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
希酢酸、希塩酸又は希硝酸に泡立って溶ける。
包装
100錠[10錠(PTP)×10]
500錠[10錠(PTP)×50]
500錠[バラ、乾燥剤付きキャップ]
主要文献
1
第十八改正日本薬局方解説書. 廣川書店. 2021; C-3127-3129
文献請求先及び問い合わせ先
〒100-0006 東京都千代田区有楽町一丁目1番2号
製造販売業者等
旭化成ファーマ株式会社
東京都千代田区有楽町一丁目1番2号