長時間作用型ARB/持続性Ca拮抗薬配合剤
1錠 22.7円
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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カリウム保持性利尿剤 スピロノラクトン、トリアムテレン等 カリウム補給剤 塩化カリウム | 血清カリウム値が上昇することがあるので注意すること。 | 機序:イルベサルタンのアルドステロン分泌抑制によりカリウム貯留作用が増強する可能性がある。 危険因子:腎機能障害のある患者 |
アリスキレン | 腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察すること。 なお、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンとの併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。 | 併用によりレニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
アンジオテンシン変換酵素阻害剤 | 腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察すること。 | 併用によりレニン・アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) COX-2選択的阻害剤 | イルベサルタンの降圧作用が減弱するおそれがある。 | 血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成阻害により、イルベサルタンの降圧作用を減弱させる可能性がある。 |
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) COX-2選択的阻害剤 | 腎機能が低下している患者では、さらに腎機能が悪化するおそれがある。 | プロスタグランジンの合成阻害により、腎血流量が低下するためと考えられる。 |
リチウム | イルベサルタンによるリチウム中毒が報告されているので、血中リチウム濃度に注意すること。 | リチウムの再吸収はナトリウムと競合するため、イルベサルタンのナトリウム排泄作用により、リチウムの再吸収が促進されると考えられる。 |
降圧作用を有する薬剤 | 相互に作用を増強するおそれがある。慎重に観察を行うなど注意して使用する。 | 相互に作用を増強するおそれがある。 |
CYP3A4阻害剤 エリスロマイシン、ジルチアゼム、リトナビル、イトラコナゾール等 | エリスロマイシン及びジルチアゼムとの併用により、アムロジピンの血中濃度が上昇したとの報告がある。 | アムロジピンの代謝が競合的に阻害される可能性が考えられる。 |
CYP3A4誘導剤 リファンピシン等 | アムロジピンの血中濃度が低下するおそれがある。 | アムロジピンの代謝が促進される可能性が考えられる。 |
グレープフルーツジュース | アムロジピンの降圧作用が増強されるおそれがある。同時服用をしないように注意すること。 | グレープフルーツに含まれる成分がアムロジピンの代謝を阻害し、アムロジピンの血中濃度が上昇する可能性が考えられる。 |
シンバスタチン | アムロジピンとシンバスタチン80mg(国内未承認の高用量)との併用により、シンバスタチンのAUCが77%上昇したとの報告がある。 | 機序不明。 |
タクロリムス | アムロジピンとの併用によりタクロリムスの血中濃度が上昇し、腎障害等のタクロリムスの副作用が発現するおそれがある。併用時にはタクロリムスの血中濃度をモニターし、必要に応じてタクロリムスの用量を調整すること。 | アムロジピンとタクロリムスは、主としてCYP3A4により代謝されるため、併用によりタクロリムスの代謝が阻害される可能性が考えられる。 |
投与量 (mg) | AUC0-48 (ng・hr/mL) | Cmax (ng/mL) | Tmax (hr) | T1/2 (hr) | |
イルアミクス配合錠HD「武田テバ」 | 100 | 5840.06±2760.66 | 1587.42±671.78 | 1.12±0.74 | 12.34±8.27 |
標準製剤(配合錠) | 100 | 6223.30±2191.80 | 1488.77±662.13 | 1.58±0.96 | 12.68±6.32 |
投与量 (mg) | AUC0-120 (ng・hr/mL) | Cmax (ng/mL) | Tmax (hr) | T1/2 (hr) | |
イルアミクス配合錠HD「武田テバ」 | 10 | 215.83±56.29 | 5.01±1.07 | 6.29±1.04 | 39.14±7.84 |
標準製剤(配合錠) | 10 | 225.72±63.82 | 5.27±1.40 | 6.21±1.10 | 38.10±7.22 |