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モメタゾン点鼻液50μg「タカタ」112噴霧用

定量噴霧式アレルギー性鼻炎治療剤

1瓶 983.7円

添付文書番号

1329710Q1060_1_02

企業コード

400186

作成又は改訂年月

2023年9月改訂
(第1版)

日本標準商品分類番号

871329

薬効分類名

定量噴霧式アレルギー性鼻炎治療剤

承認等

販売名

モメタゾン点鼻液50μg「タカタ」56噴霧用

販売名コード

1329710Q1060

販売名英字表記

Mometasone Nasal 50μg“TAKATA”sprays

販売名ひらがな

もめたぞんてんびえき50㎍「たかた」56ふんむよう

承認番号等

承認番号
30100AMX00198

販売開始年月

2019年12月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
3年

規制区分

処方箋医薬品 注1)
注1)注意―医師等の処方箋により使用すること

販売名

モメタゾン点鼻液50μg「タカタ」112噴霧用

販売名コード

1329710Q2066

販売名英字表記

Mometasone Nasal 50μg“TAKATA”sprays

販売名ひらがな

もめたぞんてんびえき50㎍「たかた」112ふんむよう

承認番号等

承認番号
30100AMX00199

販売開始年月

2019年12月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
3年

規制区分

処方箋医薬品 注2)
注2)注意―医師等の処方箋により使用すること

一般的名称

モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物

禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身性の真菌症の患者[症状を増悪させるおそれがある。]
  2. 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者

組成・性状

組成

モメタゾン点鼻液50μg「タカタ」56噴霧用
有効成分
モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物
含量※
1g中
0.5mg
1回噴霧中
50μg
添加剤
結晶セルロース・カルメロースナトリウム、濃グリセリン、ポリソルベート80、濃ベンザルコニウム塩化物液50、クエン酸水和物、クエン酸ナトリウム水和物
モメタゾン点鼻液50μg「タカタ」112噴霧用
有効成分
モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物
含量※
1g中
0.5mg
1回噴霧中
50μg
添加剤
結晶セルロース・カルメロースナトリウム、濃グリセリン、ポリソルベート80、濃ベンザルコニウム塩化物液50、クエン酸水和物、クエン酸ナトリウム水和物
※モメタゾンフランカルボン酸エステルとして

製剤の性状

モメタゾン点鼻液50μg「タカタ」56噴霧用
剤形定量噴霧式懸濁剤
性状
白色の不透明な懸濁液
1容器の噴霧回数
56回
モメタゾン点鼻液50μg「タカタ」112噴霧用
剤形定量噴霧式懸濁剤
性状
白色の不透明な懸濁液
1容器の噴霧回数
112回

効能又は効果

アレルギー性鼻炎

用法及び用量

〈成人〉
通常、成人には、各鼻腔に2噴霧ずつ1日1回投与する(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして1日200μg)。
〈小児〉
通常、12歳未満の小児には、各鼻腔に1噴霧ずつ1日1回投与する(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして1日100μg)。
通常、12歳以上の小児には、各鼻腔に2噴霧ずつ1日1回投与する(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして1日200μg)。

重要な基本的注意

  1. 鼻・咽喉頭真菌症が発現した場合、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  2. 全身性ステロイド剤と比較し可能性は低いが、点鼻ステロイド剤の投与により全身性の作用(クッシング症候群、クッシング様症状、副腎皮質機能抑制、小児の成長遅延、骨密度の低下、白内障、緑内障を含む)が発現する可能性がある。特に長期間、大量投与の場合には定期的に検査を行い、全身性の作用が認められた場合には適切な処置を行うこと。
  3. 通年性アレルギー性鼻炎の患者において長期に使用する場合、症状の改善状態が持続するようであれば、本剤の減量につとめること。
  4. 本剤の投与が数ヵ月以上にわたる場合は、鼻中隔潰瘍等の鼻所見に注意すること。
  5. 季節性の疾患に対しては、好発期を考えて、その直前から治療を開始し、抗原との接触がなくなるまで続けることが望ましい。

特定の背景を有する患者に関する注意

合併症・既往歴等のある患者

  1. 結核性疾患、未治療の感染症(有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身性の真菌症を除く)及び眼の単純ヘルペス患者
    症状を増悪させるおそれがある。
  2. 反復性鼻出血の患者
    出血を増悪させるおそれがある。
  3. 鼻中隔潰瘍のある患者、鼻の手術を受けた患者、あるいは鼻外傷のある患者
    患部が治癒するまで本剤を投与しないこと。ステロイド剤は創傷治癒を抑制する作用がある。
  4. ステロイド剤の全身投与から局所投与に切り替えた患者
    副腎皮質機能不全又は離脱症状(関節あるいは筋肉の疼痛、倦怠感及びうつ等)の徴候、症状があらわれた場合には、適切な処置を行うこと。また、全身性ステロイド剤の減量中並びに離脱後も副腎皮質機能検査を行い、外傷、手術、重症感染症等の侵襲には十分に注意を払うこと。

妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。経皮又は経口投与による動物実験(ラット、ウサギ)で催奇形性作用が報告されている。

授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

小児等

  1. 長期間投与する場合には、身長等の経過の観察を十分行うこと。また、使用にあたっては、使用法を正しく指導すること。全身性ステロイド剤と比較し可能性は低いが、点鼻ステロイド剤を特に長期間、大量に投与する場合に小児の成長遅延をきたすおそれがある。
  2. 国内において、3歳未満の幼児、乳児、新生児及び低出生体重児を対象とした臨床試験は実施していない。

高齢者

患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

重大な副作用

  1. アナフィラキシー(頻度不明)
    アナフィラキシー(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、じん麻疹等)があらわれることがある。

その他の副作用

1~5%未満
1%未満
頻度不明
過敏症
じん麻疹等の発疹
鼻腔
鼻症状(刺激感注)、そう痒感、乾燥感注)、疼痛、発赤、不快感注)等)、真菌検査陽性
鼻出血注)、鼻漏、鼻閉、くしゃみ、嗅覚障害
鼻中隔穿孔、鼻潰瘍、鼻症状(灼熱感)
口腔並びに呼吸器
咽喉頭症状(刺激感、疼痛、不快感、乾燥等)
咳嗽、上気道炎
肝臓
肝機能障害、ALT上昇注)、AST上昇注)、ビリルビン上昇、Al-P上昇、ウロビリン尿
血液
好中球増多、好酸球増多、単球増多、白血球減少、白血球増多、白血球分画異常、赤血球減少注)、ヘモグロビン減少注)、ヘマトクリット減少注)、リンパ球減少、血小板減少注)、カリウム上昇
精神神経系
頭痛、倦怠感
眼圧亢進、霧視、中心性漿液性網脈絡膜症
その他
コルチゾール減少注)
蛋白尿注)、尿糖、BUN上昇、コルチゾール上昇
味覚障害
注)小児及び成人の臨床試験で認められた副作用;他の発現頻度のある副作用はすべて成人のみで認められた。

適用上の注意

薬剤交付時の注意
患者には添付の携帯袋及び使用説明書を渡し、以下の使用方法を指導すること。
  • 鼻腔内噴霧用にのみ使用すること。
  • 本剤の使用前に容器を上下によく振ること。
  • 本剤の初回使用時のみ空打ちを行い(10回程度)、液が完全に霧状になることを確認し使用すること。
  • 噴霧口を針やピンなどで突かないこと。

臨床成績

その他

  1. 生物学的同等性試験
    スギ花粉症患者(成人)を対象に、モメタゾン点鼻液50μg「タカタ」112噴霧用又はナゾネックス点鼻液50μg112噴霧用を、2群2期クロスオーバー法により、各鼻腔に1回2噴霧(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして200μg)を1日1回(就寝前)14日間反復投与し、スギ花粉曝露により誘発される鼻汁、くしゃみ、鼻閉及び鼻そう痒感の4症状の合計スコア(TNSS)の時間経過から台形法を用いてTNSS AUC0-3hrを算出した。薬剤投与前TNSS AUC0-3hrと薬剤投与後TNSS AUC0-3hrの差により得られた薬力学的パラメータ(TNSS ΔAUC0-3hr)について分散分析を行った結果、95%信頼区間は同等の許容域±30%の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
    表17-1 製剤ごとのTNSS AUC0-3hr及びTNSS ΔAUC0-3hr
    TNSS AUC0-3hr
    TNSS ΔAUC0-3hr
    薬剤投与前
    薬剤投与後
    モメタゾン点鼻液50μg「タカタ」112噴霧用
    16.7109±5.8835
    3.8750±4.4202
    12.8359±5.9152
    ナゾネックス点鼻液50μg112噴霧用
    3.4375±3.1715
    13.2734±5.8161
    (平均値±標準偏差,n=48)
    表17-2 最小二乗平均値の差の95%信頼区間
    製剤間差(%)
    95%信頼区間(%)
    -3.2961
    -9.6161~3.0240
  2. 安全性評価試験
    健康成人男性12名を対象として、モメタゾン点鼻液50μg「タカタ」112噴霧用またはナゾネックス点鼻液50μg112噴霧用をクロスオーバー試験法により各鼻腔2噴霧(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして200μg)投与して血漿中モメタゾンフランカルボン酸エステル濃度を測定した結果、全被験者の全測定時点において血漿中未変化体濃度は定量下限(10pg/mL)未満であり、モメタゾン点鼻液50μg「タカタ」112噴霧用の全身曝露量はナゾネックス点鼻液50μg112噴霧用と差異がないことが確認された。

薬効薬理

作用機序
モメタゾンフランカルボン酸エステルはヒトのヘルパーT(Th)細胞からのインターロイキン-4(IL-4)及びIL-5産生(Th2細胞の活性化)を抑制した(in vitro)。鼻腔内投与により能動感作マウスのIgE及びIgG1抗体産生を抑制した(in vivo)。さらに、ラット好酸球の走化性因子による遊走能を低下させた(in vitro)。これらの機序によりモメタゾンフランカルボン酸エステルは各種アレルギー性鼻炎モデルにおいて鼻症状抑制作用を示すと考えられる,,

有効成分に関する理化学的知見

一般的名称
モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物
(Mometasone Furoate Hydrate)
化学名
(+)-9,21-Dichloro-11β,17α-dihydroxy-16α-methyl-1,4-pregnadiene-3,20-dione 17-(2-furoate)monohydrate
分子式
C27H30Cl2O6・H2O
分子量
539.44
性状
白色の粉末である。
アセトン又はジクロロメタンにやや溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、水にほとんど溶けない。
融点 約220℃
化学構造式

包装

〈モメタゾン点鼻液50μg「タカタ」56噴霧用〉
10g[1瓶]×5
〈モメタゾン点鼻液50μg「タカタ」112噴霧用〉
18g[1瓶]×5

主要文献

1
毒性試験(ナゾネックス点鼻液50μg56噴霧用/ナゾネックス点鼻液50μg112噴霧用:2008年7月16日承認、申請資料概要2.6.6.1)
2
社内資料:生物学的同等性及び安全性評価試験(モメタゾン点鼻液50μg「タカタ」56 噴霧用/112噴霧用)
3
Umland SP, et al. J Allergy Clin Immunol. 1997; 100: 511-9
4
Magari M, et al. Immunopharmacol Immunotoxicol. 2006; 28: 491-500
5
Sugimoto Y, et al. Int Immunopharmacol. 2003; 3: 845-52

文献請求先及び問い合わせ先

高田製薬株式会社 文献請求窓口
〒336-8666 さいたま市南区沼影1丁目11番1号
電話 0120-989-813
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製造販売業者等

製造販売元
高田製薬株式会社
さいたま市西区宮前町203番地1

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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