医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

閲覧履歴

プリビナ液0.05%

点鼻用局所血管収縮剤

1mL 4円

添付文書番号

1324704Q1033_3_02

企業コード

530113

作成又は改訂年月

2023年2月改訂
(第1版)

日本標準商品分類番号

871324

薬効分類名

点鼻用局所血管収縮剤

承認等

販売名

プリビナ液0.05%

販売名コード

1324704Q1033

販売名英字表記

Privina Solution 0.05%

販売名ひらがな

ぷりびなえき0.05%

承認番号等

承認番号
21800AMX10771000

販売開始年月

1953年4月

貯法、有効期間

貯法
室温保存
有効期間
5年

一般的名称

ナファゾリン硝酸塩

禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 乳児及び2歳未満の幼児
  3. MAO阻害剤の投与を受けている患者

組成・性状

組成

プリビナ液0.05%
有効成分
1mL中
日本薬局方ナファゾリン硝酸塩  0.5mg
添加剤
塩化ナトリウム、結晶リン酸二水素ナトリウム、ベンザルコニウム塩化物、乾燥炭酸ナトリウム

製剤の性状

プリビナ液0.05%
pH4.5~4.9
性状
無色澄明の等張な緩衝液(点鼻用)

効能又は効果

  • 上気道の諸疾患の充血・うっ血
  • 上気道粘膜の表面麻酔時における局所麻酔剤の効力持続時間の延長

用法及び用量

通常、成人鼻腔内には1回2~4滴を1日数回、咽頭・喉頭には1回1~2mLを1日数回塗布又は噴霧する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
局所麻酔剤への添加には、局所麻酔剤1mLあたり0.05%液2~4滴の割合で添加する。

重要な基本的注意

連用又は頻回使用により反応性の低下や局所粘膜の二次充血を起こすことがあるので、急性充血期に限って使用するか、又は適切な休薬期間をおいて使用すること。

特定の背景を有する患者に関する注意

合併症・既往歴等のある患者

  1. 冠動脈疾患のある患者
    冠動脈疾患を悪化させるおそれがある。
  2. 高血圧症の患者
    血圧が上昇するおそれがある。
  3. 甲状腺機能亢進症の患者
    本剤に対する感受性が高まるおそれがある。
  4. 糖尿病の患者
    血糖値が上昇するおそれがある。
  5. 交感神経作用薬による不眠、めまい等の既往のある患者
    本剤の作用が強くあらわれるおそれがある。

妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。

授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

小児等

  1. 乳児及び2歳未満の幼児
    使用しないこと。本剤の作用が強くあらわれ、ショックを起こすことがある。
  2. 2歳以上の幼児、小児
    使用しないことが望ましい。過量投与により、発汗、徐脈、昏睡等の全身症状があらわれやすい。やむを得ず使用する場合には、使用法を正しく指導し、経過の観察を十分に行うこと。

相互作用

併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
MAO阻害剤
セレギリン塩酸塩
(エフピー)
ラサギリンメシル酸塩
(アジレクト)
サフィナミドメシル酸塩
(エクフィナ)
急激な血圧上昇が起こるおそれがある。
本剤はアドレナリン作動薬であり、MAO阻害剤の投与を受けている患者では、ノルアドレナリンの蓄積が増大しているため、併用した場合急激な血圧上昇が起こるおそれがある。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用

頻度不明
過敏症
過敏症状
精神神経系
眠気等の鎮静作用(特に小児)、神経過敏、頭痛、めまい、不眠症
循環器
血圧上昇
呼吸器
くしゃみ
胃腸
悪心・嘔吐
熱感、刺激痛、乾燥感、嗅覚消失、反応性充血、鼻漏
長期使用
顆粒球減少、反応性の低下

過量投与

  1. 症状
    主な全身作用として、血圧上昇と二次作用として臓器虚血がみられる。
    幼・小児では顕著な鎮静があらわれ、迅速な処置が必要となる。幼・小児でみられる症状に次のようなものがある 。
    • 呼吸機能:呼吸数の低下又はチェーン・ストークス型の不規則呼吸、二次性肺水腫。
    • 心血管系:頻脈、高血圧、反射性徐脈。重度の場合一過性の血圧上昇の後に低血圧及びショック。心律動障害、冠動脈収縮に伴う狭心症様症状。
    • 中枢神経系:一過性興奮及び反射亢進、次いで体温低下や意識障害等の中枢神経系の抑制、瞳孔散大、一過性の神経過敏、頭痛、ねむけ、めまい。
    • 皮膚・粘膜:四肢冷却、蒼白、発汗、悪寒。
  2. 処置
    微温の等張食塩液で鼻腔内をくり返しすすぎ、洗浄液を吐き出させる。患者の意識が障害されている場合や幼・小児では頭を下げた姿勢をとらせ、鼻をすすぎ、同時に嚥下を避けるために鼻-咽頭腔の吸引を行う。症状に応じて対症療法を行うこと。

適用上の注意

薬剤調製時の注意
本品を小分けする場合は、微生物の混入等汚染が起きないよう注意し、一度小分けしたものは、本品容器に戻さないこと。また、汚染が起きたときは使用しないこと。
薬剤使用時の注意
眼科用として使用しないこと。

その他の注意

臨床使用に基づく情報
外国において類似化合物(塩酸キシロメタゾリン)による治療中、原因不明の突然死の報告がある。

薬効薬理

作用機序
ナファゾリンは血管平滑筋のα-アドレナリン受容体に直接作用して血管を収縮させる 。
末梢血管収縮作用
アドレナリンより強い末梢血管収縮作用を有し、作用持続時間も長い(ウサギ耳殻血管) 。
作用発現時間、作用持続時間
鼻閉塞を訴えるアレルギー性鼻炎の患者に0.1%ナファゾリン硝酸塩を投与した場合、作用発現は投与直後から15分以内に認められ3~4時間持続する 。

有効成分に関する理化学的知見

一般的名称
ナファゾリン硝酸塩(Naphazoline Nitrate)
化学名
2-(Naphthalen-1-ylmethyl)-4,5-dihydro-1H-imidazole mononitrate
分子式
C14H14N2・HNO3
分子量
273.29
性状
白色の結晶性の粉末で、においはなく、味は苦い。酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、水にやや溶けにくく、無水酢酸に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
化学構造式
融点
167~170℃

包装

500mL×1本(褐色ガラス瓶)

主要文献

1
日本チバガイギー株式会社・医薬情報部編集:日本チバガイギー医薬品過量使用時の症状と処置.1987:87-90
2
Mujić,M.et al.:Arch.Int.Pharmacodyn.,1965;155(2):432-449
3
Meier,R.et al.:Schweiz.Med.Wochenschr.,1941;71(17):554-556
4
Von Fredenhagen,H.:Schweiz.Med.Wochenschr.,1944;74(11):287-290

文献請求先及び問い合わせ先

日新製薬株式会社 安全管理部
〒994-0069 山形県天童市清池東二丁目3番1号
TEL 023-655-2131 FAX 023-655-3419
E-mail:d-info@yg-nissin.co.jp

製造販売業者等

製造販売元
日新製薬株式会社
山形県天童市清池東二丁目3番1号

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

MESSAGE

MESSAGE

LABEL