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閲覧履歴

ムコファジン点眼液

角膜疾患用剤

1瓶 86.4円

作成又は改訂年月

**
2021年9月改訂
(第8版)
2017年9月改訂

日本標準商品分類番号

871319

日本標準商品分類番号等

1981年8月

薬効分類名

角膜疾患用剤

承認等

販売名

ムコファジン点眼液

販売名コード

1319811Q2020

承認・許可番号

14100AZZ06437
MUCOFADIN OPHTHALMIC SOLUTION

薬価基準収載年月

1967年7月

販売開始年月

1967年7月

貯法・使用期限等

貯法
遮光、室温保存
使用期間
3年6ヵ月
使用期限
外箱、容器に記載あり

組成

成分・含量(1mL中)
フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム0.53mg(フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)として0.5mg)、コンドロイチン硫酸エステルナトリウム10mgを含有する。
添加物
ホウ酸、クエン酸水和物、クエン酸ナトリウム水和物、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、クロロブタノール、プロピレングリコール、ポリソルベート80を含有する。

性状

剤形点眼剤
pH4.5〜6.0
浸透圧比0.8〜1.2(生理食塩液に対する比)
性状やや粘稠性のある淡黄色の無菌製剤

一般的名称

フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム
コンドロイチン硫酸エステルナトリウム

効能又は効果

角膜疾患のうち、ビタミンB2の欠乏又は代謝障害が関係し、かつ角膜保護を必要とする場合

用法及び用量

通常、1回1〜2滴を1日3〜6回点眼する。
なお、症状により適宜増減する。

使用上の注意

副作用

副作用等発現状況の概要

総症例572症例中、安全性評価対象症例は529症例で、そのうち4例(0.76%)に副作用が認められた。副作用はそう痒感2例(0.37%)、かすみ1例(0.19%)、眼瞼皮膚発赤1例(0.19%)であった。(再評価結果時における集計)
本項には頻度が算出できない副作用報告を含む。
眼  
頻度不明
充血、眼瞼発赤、刺激感
眼  
1%未満
そう痒感
※このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。

適用上の注意

投与経路
点眼用にのみ使用すること。
薬剤交付時
次のことを患者へ指導すること。
点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
点眼のとき、液が眼瞼皮膚等についた場合には、すぐにふき取ること。
本剤と他の点眼剤を併用する場合には、5分間以上の間隔をあけて点眼すること。
必ず添付の投薬袋に入れて保存すること。

臨床成績

角膜炎、角膜損傷及び角膜潰瘍を対象とした一般臨床試験543例における有効率は次のとおりであった1〜7)。(臨床成績の表参照)

臨床成績の表

対象疾患名有効率
角膜炎75.9%(180/237)
角膜損傷87.3%(233/267)
角膜潰瘍84.6%(33/39)

薬効薬理

角膜上皮擦過創に対する修復作用
家兎眼に角膜上皮擦過創を作成した後、16時間目より本剤、1%コンドロイチン硫酸点眼液又は生理食塩液を1回5滴(毎分1滴ずつ)、1日4回点眼した結果、本剤点眼群はコンドロイチン硫酸点眼群及び生理食塩液点眼群に比べて治癒期間の短縮傾向が認められた8)
角膜アルカリ腐蝕に対する修復作用
家兎眼の角膜に水酸化ナトリウム溶液でアルカリ腐蝕を作成した後、16時間目より本剤、0.05%FAD点眼液又は1%コンドロイチン硫酸点眼液を1回5滴(毎分1滴ずつ)、1日4回点眼した結果、本剤点眼群は早期に治療効果があらわれた8)
FADの角膜内への取り込みに対するコンドロイチン硫酸の効果
家兎眼に0.05%FAD・1%コンドロイチン硫酸点眼液又は0.05%FAD点眼液を1回5滴(毎分1滴ずつ)点眼後、経時的に角膜中のビタミンB2量を測定した結果、FAD・コンドロイチン硫酸点眼群はFAD点眼群に比べて有意に角膜中ビタミンB2量が増加した9)

有効成分に関する理化学的知見

一般名
フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム(Flavin Adenine Dinucleotide Sodium)(JAN)
化学名
Disodium adenosine 5'-[(2R,3S,4S)-5-(7,8-dimethyl-2,4-dioxo-3,4-dihydrobenzo[g]pteridin-10(2H)-yl)-2,3,4-trihydroxypentyl diphosphate]
構造式
分子式
C27H31N9Na2O15P2
分子量
829.51
性状
本品は橙黄色〜淡黄褐色の粉末で、においはないか、又は僅かに特異なにおいがあり、味は僅かに苦い。 本品は水に溶けやすく、メタノール、エタノール(95)、エチレングリコール又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。 本品は吸湿性である。 本品は光によって分解する。
一般名
コンドロイチン硫酸エステルナトリウム(Chondroitin Sulfate Sodium)(JAN)
構造式
性状
本品は白色〜微黄褐色の粉末で、においはないか、又は僅かに特異なにおい及び味がある。
本品は水に溶けやすく、エタノール(95)、アセトン又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。 本品の水溶液(1→100)のpHは5.5〜7.5である。 本品は吸湿性である。

包装

**ムコファジン点眼液:5mL×10本

主要文献及び文献請求先

主要文献

1
樋渡正五 他:臨床眼科,21(10),1207(1967)
2
高山東洋 他:臨床眼科,22(1),73(1968)
3
佐賀歌子:眼科臨床医報,62(7),641(1968)
4
葉田野博 他:眼科臨床医報,70(11),1183(1976)
5
窪田叔子 他:眼科臨床医報,71(2),171(1977)
6
若山曜子 他:基礎と臨床,10(11),3219(1976)
7
深道義尚 他:眼科臨床医報,71(4),443(1977)
8
東野巌 他:眼科臨床医報,71(3),292(1977)
9
釣谷昌敞 他:基礎と臨床,10(7),1638(1976)

文献請求先

*わかもと製薬株式会社 メディカルインフォメーション
〒103-8330 東京都中央区日本橋本町二丁目2番2号
TEL 03-3279-0379
FAX 03-3279-1272

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
わかもと製薬株式会社
東京都中央区日本橋本町二丁目2番2号

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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