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閲覧履歴

モディオダール錠100mg

精神神経用剤

1錠 408.7円

作成又は改訂年月

**
2020年2月改訂
(第9版)
*
2018年9月改訂

日本標準商品分類番号

871179

日本標準商品分類番号等

**2019年9月
**2020年2月
1994年9月

薬効分類名

精神神経用剤

承認等

販売名

モディオダール錠100mg

販売名コード

1179047F1022

承認・許可番号

21900AMZ00005000
MODIODAL Tablets 100mg

薬価基準収載年月

2007年3月

販売開始年月

2007年3月

貯法・使用期限等

 貯 法
室温保存
 使用期限
外箱に表示

規制区分

 劇薬
 向精神薬
 処方箋医薬品
注意−医師等の処方箋により使用すること

組成

 成分・含量
1錠中モダフィニル100mg
 添加物
乳糖水和物、部分アルファー化デンプン、結晶セルロース、ポビドン、クロスカルメロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウム
 性 状白色のカプセル形の素錠(割線付き)
 外 形
 大きさ長径:12.6mm 短径:5.5mm 厚さ:3.7mm
 質 量0.25g
 識別コードNF152

一般的名称

モダフィニル錠

**警告

本剤の投与は、本剤の適正使用推進策について十分に理解し、あらかじめ登録された医師・薬剤師のいる登録医療機関・薬局のもとでのみ行うとともに、それら薬局においては、調剤前に当該医師・医療機関を確認した上で調剤を行うこと。

禁忌

1
重篤な不整脈のある患者
[症状を悪化させるおそれがある。]
2
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能又は効果

下記疾患に伴う日中の過度の眠気
・ナルコレプシー
**・特発性過眠症
・持続陽圧呼吸(CPAP)療法等による気道閉塞に対する治療を実施中の閉塞性睡眠時無呼吸症候群
**<効能・効果に関連する使用上の注意>
1.全効能共通
本剤の投与は、睡眠障害に関する十分な知識と治療経験を有し、本剤の安全性及び有効性を十分理解し、本剤による治療方法に関し精通した医師が行うこと。
2.ナルコレプシー患者に投与する場合
(1)本剤の適用にあたっては、米国睡眠医学会が編纂した睡眠障害国際分類(ICSD−1、ICSD−2又はICSD−3)の診断基準を参考に他の睡眠障害と鑑別した上で、ナルコレプシーと診断された患者を対象とすること。また、終夜睡眠ポリグラフ検査(終夜PSG)及び反復睡眠潜時検査(MSLT)等の客観的検査で確認した上で本剤の投与を判断すること。
(2)本剤はカタプレキシー等の日中の過度の眠気以外のナルコレプシー症状に対する効果は認められていない。
3.特発性過眠症患者に投与する場合
本剤の適用にあたっては、米国睡眠医学会が編纂した睡眠障害国際分類(ICSD−1、ICSD−2又はICSD−3)の診断基準を参考に他の睡眠障害と鑑別した上で、特発性過眠症と診断された患者を対象とすること。また、終夜睡眠ポリグラフ検査(終夜PSG)及び反復睡眠潜時検査(MSLT)等の客観的検査で確認した上で本剤の投与を判断すること。
4.閉塞性睡眠時無呼吸症候群の患者に投与する場合
(1)本剤の投与は、睡眠時無呼吸症候群の診断・治療に精通した医師と睡眠障害の診断・治療に精通した医師との連携のもとで行うこと。
(2)本剤の適用にあたっては、閉塞性睡眠時無呼吸症候群と診断され、CPAP療法等の気道閉塞に対する治療が3ヵ月以上適切に行われているにもかかわらず、日中の過度の眠気が残存する患者に対し、眠気の原因となる他の疾患との鑑別診断を行った上で投与すること。なお、日中の過度の眠気については、反復睡眠潜時検査(MSLT)等の客観的検査で確認した上で本剤の投与を判断すること。
(3)本剤は日中の過度の眠気以外の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の症状及び気道閉塞に対する効果は認められていない。

用法及び用量

通常、成人にはモダフィニルとして1日1回200mgを朝に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最大投与量は300mgまでとする。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
覚醒効果があるので、不眠に注意し、夕刻以後の服用は原則として避けさせること。

使用上の注意

慎重投与

1
心障害又はその既往歴のある患者
[症状を悪化させるおそれがある。]
2
高血圧の患者
[血圧を上昇させるおそれがある。]
3
うつ病、躁病、その他の精神系疾患又はその既往のある患者
[症状を悪化させるおそれがある(「重要な基本的注意」の項参照)。]
4
てんかん又はその既往歴のある患者
[痙攣閾値を低下させるおそれがある。]
5
重篤な肝機能障害のある患者
[高い血中濃度が持続し副作用が発現するおそれがあるので、低用量から投与を開始する等慎重に投与すること(「薬物動態」の項参照)。]
6
重篤な腎機能障害のある患者
[排泄が遅延するおそれがある(「薬物動態」の項参照)。]
7
高齢者
(「高齢者への投与」の項参照)

**重要な基本的注意

1
眠気の程度によっては本剤の服用によっても覚醒レベルが正常に復さない可能性があるので、日中の眠気等の臨床症状について観察を十分に行い、必要に応じて自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないように注意すること。
2
連用により薬物依存が生じるおそれがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し、特に薬物依存、アルコール依存等の既往歴のある患者には慎重に投与すること(動物実験(サル)より、精神依存の形成が示唆された)。
3
うつ病、躁病、その他の精神系疾患又はその既往のない患者においても、幻覚、妄想、自殺念慮等の精神症状が報告されている。これらの症状があらわれた場合は本剤の投与中止を考慮すること。
4
閉塞性睡眠時無呼吸症候群の患者に本剤を投与する場合には、以下の点に注意すること。
1
本剤の効果は睡眠に代わるものではなく、適切な睡眠を確保する必要があることを患者に説明すること。
2
本剤投与にあたっては、CPAP療法等の気道閉塞に対する治療を継続し、患者に対して生活習慣の改善を指導するとともに、投与継続の要否について定期的に検討し、本剤を漫然と投与しないよう注意すること。
3
閉塞性睡眠時無呼吸症候群の患者は高血圧、心血管疾患を合併していることが多いので、本剤投与前及び投与中は、心電図検査を実施するなど、合併症の状態を定期的に確認すること。

相互作用

相互作用の概略

本剤は、一部薬物代謝酵素CYP3A4で代謝される。また、本剤はCYP2C9、CYP2C19を阻害し、CYP1A2、CYP2B6、CYP3A4を誘導すると考えられている。

併用注意

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
経口避妊薬
 エチニルエストラジオール
シクロスポリン
トリアゾラム
これらの薬剤の血中濃度が低下するおそれがある。
(「薬物動態」の項参照)
本剤がこれらの主代謝酵素であるCYP3A4を誘導するためと考えられる。
昇圧剤昇圧剤の作用を増強するおそれがある。本剤の交感神経刺激作用によるものと考えられる。
MAO阻害剤MAO阻害剤の作用を増強するおそれがある。本剤の交感神経刺激作用によるものと考えられる。
ワルファリンワルファリンの作用を増強するおそれがある。本剤がワルファリンの主代謝酵素であるCYP2C9を阻害するためと考えられる。
フェノバルビタール本剤の血中濃度が低下するおそれがある。フェノバルビタールがCYP3A4を誘導することにより、本剤の代謝が促進するためと考えられる。
CYP2C19により代謝される薬剤
 プロトンポンプ阻害剤等
これらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。本剤がCYP2C19を阻害するためと考えられる。

副作用

副作用等発現状況の概要

**国内成績:承認時までに国内において実施されたナルコレプシー患者、特発性過眠症患者又は閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者を対象とした臨床試験で、365例中222例(60.8%)に588件の副作用(臨床検査値の異常も含む)が認められた。主な副作用は、頭痛84例(23.0%)、口渇42例(11.5%)、不眠30例(8.2%)、動悸23例(6.3%)、体重減少21例(5.8%)であった。
**外国成績:外国で実施されたナルコレプシー患者又は閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者を対象とした臨床試験(最大投与量モダフィニル400mg/日)で983例中738例(75.1%)に2588件の副作用(臨床検査値の異常も含む)が認められた。主な副作用は、頭痛317例(32.2%)、悪心114例(11.6%)、不安87例(8.9%)、不眠78例(7.9%)、めまい78例(7.9%)、口渇70例(7.1%)、下痢62例(6.3%)、神経過敏58例(5.9%)、食欲不振49例(5.0%)であった。

重大な副作用

1
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑(頻度不明):
これらがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2
薬剤性過敏症症候群1)(頻度不明):
初期症状として発疹、発熱がみられ、さらに肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
3
ショック、アナフィラキシー(頻度不明):
ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、蕁麻疹、そう痒感、血管浮腫、呼吸困難、血圧低下、チアノーゼ等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

その他の副作用の表
次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。

5%以上5%未満頻度不明 
過敏症注)発疹、そう痒血管浮腫
肝臓AST(GOT)、ALT(GPT)、γ−GTP、Al−P、LDHの上昇
精神神経系頭痛、不眠めまい、傾眠、いらいら感、カタプレキシーの増悪、しびれ、神経過敏、振戦、ジスキネジー、不安、うつ状態、躁状態錯感覚、幻覚、妄想、攻撃性、興奮、思考異常
循環器動悸血圧上昇、頻脈、胸痛
消化器口渇食欲不振、胃部不快感、悪心・嘔吐、下痢、便秘、胃炎、腹痛、口内炎、食欲亢進、舌炎、鼓腸消化不良
**その他体重減少鼻咽頭炎、肩こり、発汗、発熱、倦怠感、トリグリセリド上昇、コレステロール上昇、白血球数減少、熱感、耳鳴、体重増加、背部痛、鼻炎、咳嗽、尿臭異常血管拡張(潮紅)、末梢性浮腫
注)発現した場合には投与を中止すること。

高齢者への投与

クリアランスの低下及びCmax、AUCが増加するので、低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。(「薬物動態」の項参照)

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

1
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。
[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。ウサギの生殖発生毒性試験の高用量群(180mg/kg/日)において胎児に眼瞼開裂、前・後肢の内側転回、指の癒合が報告されている。]
2
授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。
[動物実験(ラット)において、モダフィニルが乳汁中に移行することが認められている。]

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。[使用経験がない。]

過量投与

 症状:
過量投与により、不眠症、中枢神経系症状(落ち着きのなさ、失見当識、錯乱、激越、不安、興奮、幻覚)、消化器系症状(悪心、下痢)、心血管系症状(頻脈、徐脈、高血圧、胸痛)が起こることがある。
外国の市販後において過量服用による死亡例が報告されている。
 処置:
本剤に対する特異的な解毒剤は知られていない。過量投与した場合は、催吐、胃内洗浄等の初期治療を行い、精神運動症状の観察、心血管系のモニタリングを行いながら、必要に応じて対症療法を行う。腹膜透析又は血液透析で除去されるかどうかは不明である。

適用上の注意

 薬剤交付時:
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]

薬物動態

1
血中濃度
1
単回投与2)
健康成人男子24例にモダフィニル50mg、100mg、200mg及び400mgを空腹時単回経口投与した場合、血漿中未変化体濃度は投与後1.9〜3.0時間にピークに達し、以後9.9〜14.8時間の半減期で消失した。また、未変化体のAUC0−∞及びCmaxに用量直線性が認められた。
(表1参照)
図 未変化体(ラセミ体)の平均血漿中濃度
(平均値±標準偏差)
2
反復投与3)
健康成人男子18例にモダフィニル100mg、200mg及び300mgを1日1回7日間反復経口投与した場合、血漿中未変化体濃度は投与4日目に定常状態に達した。また、未変化体のAUC0−24及びCmaxに用量直線性が認められた。
(表2参照)
3
食事の影響4)
健康成人男子12例に、モダフィニル200mgをクロスオーバー法で食後又は空腹時に単回経口投与した場合、血漿中未変化体の薬物動態パラメータに差が認められなかったことから、本剤の吸収に対する食事の影響はないものと考えられた。
(表3参照)
2
分布(たん白結合率)5)
ヒト血漿たん白結合率は約60%であり、主にアルブミンと結合する。モダフィニル200mg/日投与により定常状態に達した後の血清を用いたex vivo試験において、モダフィニルはワルファリン、ジアゼパム及びプロプラノロールのたん白結合に影響を及ぼさなかった。
3
代謝・排泄6)
モダフィニルは加水分解による脱アミド化、S酸化、水酸化及びグルクロン酸抱合を通して代謝される。未変化体として排泄される量は投与量の10%未満である。
健康成人男子6例(外国人)に、14C−モダフィニル200mgを単回経口投与したとき、投与量の約80%が投与11日までの尿中に排泄された。糞中は1%であった。血漿及び尿中の主たる代謝物はモダフィニルアシッドであった。
4
高齢者における薬物動態7)
健康高齢男子6例に、モダフィニル200mgを単回経口投与したとき、非高齢男子に比し、クリアランスの低下及びCmax、AUC0−∞の増加が認められたが、他の薬物動態パラメータに差は認められなかった。(外国人でのデータ)
(表4参照)
5
腎機能障害患者における薬物動態8)
腎機能障害患者10例(平均クレアチニンクリアランス:16.6mL/min)にモダフィニル200mgを単回経口投与したとき、健康成人男子に比し、血漿中未変化体の薬物動態パラメータに変化はなかったが、不活性代謝物であるモダフィニルアシッドのCmax、AUC0−∞の増加が認められた。(外国人でのデータ)
6
肝機能障害患者における薬物動態9)
肝機能障害患者9例にモダフィニル200mgを8日間経口投与したとき、健康成人男子に比し、未変化体のCmax、AUC0−∞が有意に増加した。主たる代謝物であるモダフィニルアシッドは、健康成人男子に比し、投与1日目にCmax、AUC0−12の有意な低下、Tmaxの有意な延長が認められたが、投与8日目では差は認められなかった。(外国人でのデータ)
7
薬物相互作用
・メチルフェニデート塩酸塩:
健康成人男子を対象としたモダフィニル(200mg)とメチルフェニデート塩酸塩(40mg)の単回経口投与による併用試験の結果、モダフィニルのTmaxが約1時間延長した以外、両剤の薬物動態に有意な変化は認められなかった10)。(外国人でのデータ)
・クロミプラミン:
健康成人男子を対象にモダフィニル(200mg/日)を3日間投与し、その1日目にクロミプラミン(50mg)を単回併用したところ、両剤の薬物動態に有意な変化は認められなかったが、CYP2D6が欠損したナルコレプシー患者1例でクロミプラミン及び代謝物デスメチルクロミプラミン血中濃度の上昇が認められたとの報告がある。これは、クロミプラミンの主たる代謝経路はCYP2D6で、副次的な代謝経路はCYP2C19によるN−脱メチル化であり、CYP2D6の欠損者ではCYP2C19によるクロミプラミンの代謝の寄与が大きくなる。モダフィニルの併用投与によりCYP2C19が阻害され、その結果として血漿中クロミプラミン及びその活性代謝物が上昇したと考えられる11,12)。(外国人でのデータ)
・エチニルエストラジオール・ノルゲスチメート合剤及びトリアゾラム:
エチニルエストラジオール・ノルゲスチメート合剤及びトリアゾラムを服用中の女性被験者を対象にモダフィニル200mg/日を7日間、その後400mg/日を21日間経口投与した結果、エチニルエストラジオールのCmaxが平均11%、AUC0−24が18%減少した。また、トリアゾラムのCmax、AUC0−∞はそれぞれ42%、59%低下し、トリアゾラムのT1/2は約1時間短くなった13)。(外国人でのデータ)
・シクロスポリン:
臓器移植を受け、シクロスポリン服用中の41歳の女性にモダフィニル200mg/日を1カ月間経口投与した結果、CYP3A4の基質であるシクロスポリン血中濃度が50%低下した14)。(外国人でのデータ)
8
薬物代謝酵素15)
・ヒト肝実質初代培養細胞を用いたin vitro試験でモダフィニルはCYP1A2、CYP2B6及びCYP3A4を濃度依存的に誘導することが認められた。
・ヒト肝実質細胞を用いたin vitro試験でモダフィニルはCYP2C9活性を濃度依存的に阻害することが認められた。
・ヒト肝ミクロソームを用いたin vitro試験でモダフィニル及び代謝物であるスルホン体は可逆的にCYP2C19を阻害することが認められた。

薬物動態の表

表1:単回投与時の未変化体(ラセミ体)の薬物動態パラメータ(n=6)
投与量
(mg)
Cmax
(μg/mL)
Tmax
(hr)
1/2
(hr)
AUC0−∞
(μg・hr/mL)
501.49±0.282.2±1.49.92±3.2416.95±5.28
1003.20±0.561.9±1.411.77±2.2240.34±9.58
2006.19±0.872.5±0.813.39±3.1283.75±11.59
40010.53±2.303.0±0.914.78±2.76191.39±61.93
平均値±標準偏差
(注)本剤の承認された1日最大投与量は300mgである。
表2:反復投与時の未変化体(ラセミ体)の薬物動態パラメータ(n=6)
投与量
(mg)
投与日Cmax
(μg/mL)
Tmax
(hr)
1/2
(hr)
AUC0−24
(μg・hr/mL)
1001日目2.30±0.171.9±0.723.70±2.84
1007日目3.06±0.112.0±0.912.08±3.0534.45±3.84
2001日目5.12±0.332.5±0.852.32±4.81
2007日目6.40±0.422.6±0.912.83±1.5874.79±6.50
3001日目7.15±0.613.0±0.981.62±10.98
3007日目10.30±1.452.3±1.013.51±1.85113.99±19.89
−:算出せず、平均値±標準偏差
表3:食後又は空腹時に単回経口投与した時の未変化体(ラセミ体)の薬物動態パラメータ(n=12)
食事条件Cmax
(μg/mL)
Tmax
(hr)
1/2
(hr)
AUC0−∞
(μg・hr/mL)
空腹時5.16±1.422.4±0.914.27±3.0769.78±20.05
食後5.10±0.822.9±1.114.86±2.4375.00±17.16
平均値±標準偏差
表4:単回投与時の血漿中未変化体(ラセミ体)の薬物動態パラメータ

平均
年齢
Cmax
(μg/mL)
Tmax
(hr)
1/2
(hr)
AUC0−∞
(μg・hr/mL)
CL/F
(mL/min)
Vd/F
(L)
非高齢男子29124.21±0.442.0±1.012.7±3.257.0±7.659.5±9.364.1±11.9
高齢男子6864.90±0.84*1.7±0.814.6±3.869.7±11.1*49.0±8.7*60.0±8.8
平均値±標準偏差
t-test、非高齢男子との比較、*:p<0.05

臨床成績

**ナルコレプシー
国内でナルコレプシー患者95例を対象に実施したプラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験の結果、有効性の主要評価項目である覚醒維持検査(MWT)による平均睡眠潜時の投与前からの変化量は下表のとおりであり、プラセボ群と比較してモダフィニル群で統計学的に有意な延長が認められ、副次的な評価項目である日中の過度の眠気(EDS)の回数、総時間及びエプワース眠気尺度(ESS)の合計スコアはプラセボ群と比較してモダフィニル群で有意な改善が認められた16)
(表5参照)

また、国内でナルコレプシー患者63例を対象に実施した長期投与試験の結果、モダフィニルは日中の過度の眠気(EDS)の回数、総時間及びエプワース眠気尺度(ESS)の合計スコアを投与前に比し有意に改善し、その効果は52週間にわたり維持された17)
**特発性過眠症
特発性過眠症患者71例を対象に国内プラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験を実施した結果、主要評価項目である覚醒維持検査(MWT)平均睡眠潜時の投与前からの変化量は下表のとおりであり、プラセボ群と比較してモダフィニル群で統計学的に有意な延長が認められ、副次的な評価項目である日本語版エプワース眠気尺度(JESS)の合計スコアはプラセボ群と比較してモダフィニル群で有意な減少が認められ、また、全般改善度(CGI−C)の有効例(軽度改善以上)の割合はプラセボ群と比較してモダフィニル群で有意に高かった18)
(表6参照)

また、特発性過眠症患者57例を対象に実施した国内長期投与試験の結果、日本語版エプワース眠気尺度(JESS)の合計スコアは投与後1週より減少し、以降ほぼ一定に推移した。また、全般改善度(CGI−C)の有効率(軽度改善以上)は52週時において100.0%(47/47例)であった19)
閉塞性睡眠時無呼吸症候群
CPAP療法を3ヵ月以上実施しているにもかかわらず眠気が残存する(エプワース眠気尺度(ESS)合計スコア11点以上)閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者を対象に国内プラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験を実施した結果、主要評価項目であるエプワース眠気尺度(ESS)の合計スコアの投与前からの変化量は下表のとおりであり、プラセボ群と比較してモダフィニル群で統計学的に有意な減少が認められた20)
(表7参照)

また、 CPAP療法を実施中の閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者を対象に実施した国内長期投与試験の結果、エプワース眠気尺度(ESS)の合計スコアの推移は下表のとおりであった21)
(表8参照)

臨床成績の表

表5:MWT平均睡眠潜時の変化
投与群MWT平均睡眠潜時a)
ベースライン
MWT平均睡眠潜時a)
最終評価時
ベースライン
からの変化量b, c)
プラセボとの対比較c)

[95%信頼区間]
p値
プラセボ群
(例数)
4.66±3.76
(n=50)
4.00±4.01
(n=48)
-0.72±0.53
(n=48)
3.22
[1.67, 4.77]
<0.001
モダフィニル群
(例数)
4.45±3.25
(n=45)
6.84±5.44
(n=41)
2.50±0.57
(n=41)
3.22
[1.67, 4.77]
<0.001
a)平均値±標準偏差(分)
b)最小二乗平均値±標準誤差(分)
c)投与群を因子、ベースライン値を共変量とした共分散分析
表6:MWT平均睡眠潜時の変化
投与群 MWT平均睡眠潜時a)
ベースライン
MWT平均睡眠潜時a)
最終評価時
ベースライン
からの変化量b, c)
プラセボとの対比較c)

[95%信頼区間]
p値
プラセボ群
(例数)
7.91±5.29
(n=37)
6.46±5.35
(n=37)
-1.42±0.60
(n=37)
5.02
[3.26, 6.77]
<0.001
モダフィニル群
(例数)
8.05±5.11
(n=34)
11.32±4.71
(n=33)
3.60±0.64
(n=33)
5.02
[3.26, 6.77]
<0.001
a)平均値±標準偏差(分)
b)最小二乗平均値±標準誤差(分)
c)投与群を因子、ベースライン値を共変量とした共分散分析
表7:ESS合計スコアの変化
投与群ESS合計スコアa)
ベースライン
ESS合計スコアa)
最終評価時
ベースライン
からの変化量b, c)
プラセボとの対比較c)

[95%信頼区間]
p値
プラセボ群
(例数)
14.60±3.12
(n=62)
12.08±3.93
(n=62)
-2.44±0.51
(n=62)
-4.17
[-5.66, -2.69]
<0.001
モダフィニル群
(例数)
14.27±2.67
(n=52)
7.75±4.52
(n=52)
-6.61±0.55
(n=52)
-4.17
[-5.66, -2.69]
<0.001
a)平均値±標準偏差
b)最小二乗平均値±標準誤差
c)投与群を因子、ベースライン値を共変量とした共分散分析
表8:ESS合計スコアの推移
評価時期例数ESS合計スコア変化量
ベースライン11414.71±2.75
1週1148.94±4.67-5.77±5.12
4週1128.84±4.23-5.88±4.71
12週1068.03±4.27-6.77±4.51
24週1037.11±4.07-7.67±4.38
52週976.66±3.86-7.96±4.21
最終評価時1147.15±4.06-7.56±4.45
平均値±標準偏差

薬効薬理

1
作用機序
モダフィニルの詳細な作用機序は不明だが、以下の知見が得られている。
1
ラット、ネコ及びモルモットにおいて、視床下部及びその近傍における神経細胞の活性化22)、GABAの遊離抑制作用23〜25)及びヒスタミン遊離作用26,27)が認められた。
2
In vitro試験においてドパミン受容体に親和性を示さず28)、ドパミントランスポーターに対する親和性(Ki=2.05μM)29)も弱かった。しかしながら、ラットにおいて側坐核からのドパミン遊離作用25)が認められており、GABA神経系を介した間接的な作用であることが示唆された。
2
覚醒促進作用
1
過眠症モデルであるナルコレプシー犬にモダフィニル5mg/kg、10mg/kgを静脈投与したとき、用量の増加に伴い覚醒時間が延長した30)
2
雄ラットにモダフィニル30mg/kg、100mg/kg、300mg/kgを腹腔内投与したとき、用量の増加に伴って覚醒時間が延長した。また、作用消失時に代償性のノンレム睡眠は認められなかった31)
3
睡眠時呼吸障害モデル犬にモダフィニル10mg/kgを静脈内投与したとき、総睡眠時間は短縮し、覚醒時間が延長した。また、睡眠潜時が有意に延長した32)

有効成分に関する理化学的知見

 一般名
モダフィニル(Modafinil)
 化学名
RS)-2-(Diphenylmethylsulfinyl)acetamide
 構造式
 分子式
1515NO2
 分子量
273.35
 性 状
白色の結晶性の粉末で、メタノールにやや溶けにくく、アセトニトリル、エタノール(99.5)又はアセトンに溶けにくく、水に極めて溶けにくい。
 融  点
約158℃(分解)
 分配係数
15.43(pH1.2、1-オクタノール/水系)
15.16(pH6.8、1-オクタノール/水系)

**承認条件

医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
[特発性過眠症]国内での治験症例が極めて限られていることから、製造販売後、一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は、全症例を対象に使用成績調査を実施することにより、本剤の使用患者の背景情報を把握するとともに、本剤の安全性及び有効性に関するデータを早期に収集し、本剤の適正使用に必要な措置を講じること。
本剤が、睡眠障害の診断、治療に精通した医師・医療機関のもとでのみ処方されるとともに、薬局においては調剤前に当該医師・医療機関を確認した上で調剤がなされるよう、製造販売にあたって必要な措置を講じること。なお、令和2年8月31日までは従前の例によることができる。

包装

100錠(PTP)
500錠(PTP)

主要文献及び文献請求先

主要文献

1
厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬剤性過敏症症候群
2
アルフレッサ ファーマ(株):国内第I相単回投与時の薬物動態に関する資料(社内資料)
3
アルフレッサ ファーマ(株):国内第I相反復投与時の薬物動態に関する資料(社内資料)
4
アルフレッサ ファーマ(株):国内第I相食事による影響の検討に関する資料(社内資料)
5
Cephalon,Inc.:反復経口投与時の薬物動態に関する資料(社内資料)
6
Cephalon,Inc.:ヒトにおける代謝及び排泄の検討に関する資料(社内資料)
7
Wong,YN.et al.:J Clin Pharmacol,39,281(1999)
8
Cephalon,Inc.:腎機能障害患者における薬物動態に関する資料(社内資料)
9
Moachon,G.et al.:Can J Physiol Pharmacol,72,Abst P12.2.36(1994)
10
Wong,YN.et al.:J Clin Pharmacol,38,276(1998)
11
Cephalon,Inc.:クロミプラミン併用時の薬物動態に関する資料(社内資料)
12
Groezinger,M.et al.:Clin Neuropharmacol,21,127(1998)
13
Robertson,JrP.et al.:Clin Pharmacol Ther,71,46(2002)
14
Le Cacheux,P.et al.:Presse Med,26,466(1997)
15
Robertson,P.et al.:Drug Metab Dispos,28,664(2000)
16
井上雄一 他:睡眠医療,1,85(2007)
17
井上雄一 他:臨床精神薬理,14,479(2011)
18
**アルフレッサ ファーマ(株):特発性過眠症を対象とした国内第III相D.B.試験に関する資料(社内資料)
19
**アルフレッサ ファーマ(株):特発性過眠症を対象とした国内第III相長期投与試験に関する資料(社内資料)
20
**Inoue,Y.et al.:J Clin Sleep Med,9,751(2013)
21
アルフレッサ ファーマ(株):閉塞性睡眠時無呼吸症候群を対象とした国内第III相長期投与試験に関する資料(社内資料)
22
Lin,JS.et al.:Proc Natl Acad Sci U S A,93,14128(1996)
23
Tanganelli,S.et al.:Naunyn Schmiedebergs Arch Pharmacol,345,461(1992)
24
Ferraro,L.et al.:Neurosci Lett,220,5(1996)
25
Ferraro,L.et al.:Eur J Pharmacol,306,33(1996)
26
Ishizuka,T.et al.:Neurosci Lett,339,143(2003)
27
Ishizuka,T.et al.:Eur J Pharmacol,578,209(2008)
28
Cephalon,Inc.:神経伝達物質受容体等に対する親和性の検討に関する資料(社内資料)
29
Cephalon,Inc.:トランスポーターに対する親和性の検討に関する資料(社内資料)
30
Shelton,J.et al.:Sleep,18,817(1995)
31
Edgar,DM.et al.:J Pharmacol Exp Ther,283,757(1997)
32
Panckeri,KA.et al.:Sleep,19,626(1996)

文献請求先

主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下さい。

*アルフレッサ ファーマ株式会社 製品情報部
〒540-8575 大阪市中央区石町二丁目2番9号
TEL 06-6941-0306 FAX 06-6943-8212

投薬期間制限医薬品に関する情報

本剤は厚生労働省告示第42号(平成30年3月5日付)に基づき、投薬は1回30日分を限度とされています。

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
アルフレッサ ファーマ株式会社
大阪市中央区石町二丁目2番9号
提携
Cephalon

先発薬

後発薬

                                                                                                                                                                                                       

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